【ビジネスのつぼ】しなる蛍光ペン、学生を中心にヒット 商品化の決め手は“陰の支援” (1/4ページ)

2015.3.2 06:00

ジャストフィットを開発した吉田有希さん、中村奈緒子さん、副島絵里子さん。販売部門の増田由佳さん(右から)=東京都新宿区

ジャストフィットを開発した吉田有希さん、中村奈緒子さん、副島絵里子さん。販売部門の増田由佳さん(右から)=東京都新宿区【拡大】

  • 軽い力でペン先がしなり、紙面との角度を気にせずにまっすぐ線を引ける

 ■しなる先端 曲面でも楽に直線

 筆記具大手、ゼブラが昨年8月に発売した蛍光ペン「ジャストフィット」の売れ行きが好調だ。ペン先に従来品よりも柔らかい素材を使ったことで、軽い力でペン先がしなり、参考書などの厚い本の曲面でもきれいな線が引ける点が受け入れられた。売り上げは当初計画を2割上回る水準で推移している。最盛期に蛍光ペン市場でシェア5割超を占めたゼブラだが、最近では他社の商品に押されて2割ほどに低下しており、巻き返しに向け販売に力が入る。

 社内コンペから提案

 「ものづくりの楽しさが伝わるような何か新しい価値の創造ができないか」。ジャストフィットの開発は、2013年春に行われた商品アイデアを募る社内コンペに応募しようと、チームを組んだ研究開発部開発研究課の20~30代の女性研究員3人のこんな問いかけから始まった。

 普段、商品を提案する立場にはない若手研究員にとって社内コンペは自由に提案ができるチャンスだけに、仕事帰りに会社近くのファミリーレストランなどで作戦会議を開き、提出するアイデアについて何度も話し合いを重ねた。

「学生時代、蛍光ペンで同じ太さの線を引くのが下手だった」とつぶやいた

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