スカイマークは経営破綻を受けて不採算路線の減便を決め、前日の神戸発着の3路線で一時的な減便にも乗り出していた。関係者によると、一部新聞の報道で発表前に漏れる形になったが、神戸空港の先行きに懸念が広がっている最中という間の悪さが目立った。
神戸市の久元喜造市長は「運航は従来と全く変わらないと受け止めている。神戸をうまく活用してもらうことがスカイマークの再生にもつながる」と楽観視するが、支援企業の意向や経営再建の進捗次第で不採算路線からの撤退に向かう可能性は否定できない。
野村氏は「スカイマークの完全撤退もあり得ない話ではないだろう。そうなれば神戸にとっては致命傷となり、廃港を迫られるかもしれない」と指摘する。
危機感の裏返しか
神戸市は「スカイマークの破綻は運営権売却とは直接関係はない」(空港事業室)と説明している。