【高論卓説】再挑戦のシニアにも活路あり 田部康喜 (1/2ページ)

2015.3.19 05:00

 しゃかいデザイン株式会社の社長である宇田川燿平さん(50)は、地域の工芸品の作り手と消費者を結ぶ、ネットサービスの「てしごとクラブ」を昨秋に立ち上げたばかりだ。陶器や漆器、ガラス製品などに加えて、宇田川さんが企画した商品を産地の職人に作ってもらおうと各地を回っている。

 宇田川さんは2004年7月、20代で起業して社長を務めるシステムコンサルタントの企業を、東京証券取引所マザーズ市場に上場した。39歳のときのことだ。ITバブル崩壊後の上場は業務内容が評価されてのことだったが、リーマン・ショック後の業績悪化の責任をとって、09年秋に退社した。

 「人間としてどうあるべきかを、改めて考えた」という。その答えが浮かんできたのは、ここ数年のこと。「まず自分の手でやってみる」という原点に返ることだった。広島県などの地域振興に関わったり、中国の都市計画のコンサルタントをしたりしたことも回り道ではなかったという。そして、ネットとモノづくりを融合するアイデアにたどり着いた。

 広島県尾道市の対岸に位置して、尾道水道を構成する向島に、かつては船の帆に使われた帆布(はんぷ)を加工してバッグなどを作る製造所を、宇田川さんが3月中旬に訪問するのに同行した。

 立花テキスタイル研究所は、埼玉県出身の新里カオリさん(39)がたまたま旅の途中で立ち寄った尾道市が気に入って、大学時代に学んだ染色技術を生かそうと設立した。「帆布だけではない。地域の歴史を掘り起こすと、いまに通じるものが見えてくる」という。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。