待望のデビュー! ホンダ『S660』は『ビート』を超えたのか? (1/4ページ)

2015.4.5 17:04

【金子浩久のEクルマ、Aクルマ】

 幸運にも、袖ヶ浦フォレストレースウェイで開催されたホンダ『S660』のメディア向け試乗会の数日後、1991年製のホンダ『ビート』と数時間一緒にいる機会があった。コンバーチブルボディにミッドシップエンジンをもつ軽自動車という点においては、この2台は4半世紀の時を越えて共通している。

 『ビート』は旧規格の寸法なので、今、見るととても小さく見える。歴代のフェラーリやマセラティなどを造形したイタリアのピニンファリーナによるデザインだと噂され、後に関係者によってそれが真実であると証言された『ビート』のスタイリングは、他の何にも似ておらず、魅力的でかわいい。レッドゾーンが9000回転の660ccエンジンはよく回り、回すことが喜びに変わる。幌を開ければ、まるで4輪のバイクのようにキビキビとよく走る。

 小型軽量でよく走る軽自動車は、それまで他メーカーにもあった。しかし、ホンダが違っていたのは、エンジンを車体中央部に設置するというミッドシップレイアウトを大胆に採用したことだった。エンジンとトランスミッションという重量物を車体中央に置くことによって、スポーツカーにとって肝心なコーナリング性能を向上させることができる。だから、レーシングカーやスーパーカーなどは自明的にミッドシップレイアウトを採用してきた。

 しかし、この頃のホンダが真に革新的だったのは、そのミッドシップレイアウトを軽自動車に採用して世間を驚かせ、その上、コンバーチブルボディーのみの設定としてしまったことにあった。『ビート』は、世界的にも稀な超小型ミッドシップコンバーチブルとなった。ホンダの開発陣は、軽自動車に対する偏見や決めつけを一切、取りはらい、見てかわいい、乗って楽しい、軽自動車として『ビート』を造り上げたのだ。

他社のヒット作を後追いしない、ホンダの魅力とDNA

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。