トヨタ自動車の1人乗り超小型電気自動車(EV)「i-ROAD(アイロード)」を複数のドライバーで共同利用するカーシェアリングサービスの実証実験が10日、東京都内で始まった。日産自動車も実証実験を進めており、環境負荷の低い超小型EVの実用化に向け利用シーンを探る動きが広がりそうだ。
トヨタはパーク24と共同で9月末まで実証実験を行う。パーク24が管理する有楽町の駐車場で貸し出し、東京タワーや浅草など都内5カ所で返却できる。料金は15分412円で、最大2時間30分の利用が可能だ。
トヨタはこれまで、本社のある愛知県豊田市とフランスのグルノーブル市で超小型EVの実証実験を実施。交通網の発達した東京都心で実験し、利用者のニーズを把握する。日産も横浜市などで超小型EV「日産ニューモビリティコンセプト」のカーシェアリングの実証実験に取り組んでおり、3月からは同市内の大規模団地でも始めた。