日本の医療機器市場で、先端技術を取り入れた画像診断装置などをめぐり、外資系大手や国内勢の攻防が激しくなっている。外資系、日本メーカーともに小型で静音化を極めた磁気共鳴画像装置(MRI)など、国内のニーズに応えた製品を相次ぎ投入。業績不振の韓国サムスン電子も、新規事業の柱として医療機器に注目する。各社とも、高齢化社会に向けて需要が高まる医療領域でシェアを広げようと懸命だ。
最新機種続々登場
「患者の被曝(ひばく)低減に向けた技術開発などをさらに進め、画像診断機器で世界のトップ3入りを目指す」
横浜市西区のパシフィコ横浜で17日、開幕した国内最大級の医療機器展示会「2015国際医用画像総合展」。会見した東芝メディカルシステムズの滝口登志夫社長は、高いシェアを持つオランダのフィリップスなど海外の3大メーカーに食い込むべく、意気込みを語った。