セイコーエプソンは、定額制のビジネスインクジェットプリンター事業の海外展開に本格的に乗り出す。日本では昨年8月から、初期費用なしで機器と一定の消耗品を使えるほか、保守メンテナンスも受けられる新サービスを月1万円からの定額制で始めており、このモデルを世界に広げる。欧州などで一部サービスを提供しているが、2015年度中にアジアなど50カ国まで広げる。
対象国の拡大に伴い、各国に専任スタッフを順次配置する計画。画質向上などビジネス向けに適したインクジェット機の特徴を前面に打ち出し、ゼロックスなど世界で圧倒的なシェアを持つレーザー複合機メーカーのシェアを崩したい考え。
日本では「スマート・チャージ」の名称でエプソンが直接、定額制のサービスを展開している。海外ではエプソンが販売代理店に機器を販売し、実際のサービスは代理店が行う仕組みをとる。名称は「WorkForce Pro RIPS」。