米インテルは21日、共同創業者のゴードン・ムーア氏が半導体技術の急速な発展を予測した「ムーアの法則」から50年が経ったとして、都内で関連展示を行うと発表した。
ムーア氏は1965年4月、米誌に「集積回路の集積度は1年で倍増し、それに反比例して製造コストは減少する」という論文を掲載。インテルによると、同社のトランジスターで比較すると性能は現在までに3500倍、電力効率は9万倍に向上し、コスト単価は6万分の1に縮小したという。これにより、パソコンやスマートフォン、ビデオ・ゲームなど、さまざまな機器が生み出された。
展示は、半導体の「イノベーションの歴史」の図解や、基板材料となるシリコンウエハーなどになる予定だ。夏休み期間中に東京都千代田区の「科学技術館」で行われる。日程や展示時間は未定。
インテル副社長の阿部剛士取締役は「ムーアの法則は、膨大な経済的価値を創出し、社会の発展にも貢献した」と話している。