5月以降に販売される携帯電話のSIMロック解除を義務化した総務省のガイドラインに対応し、NTTドコモとKDDIは22日、5月1日以降に発売する端末のSIMロック解除手続きを発表した。これまでロックが解除できる端末を販売していなかったKDDIは23日に発売する韓国サムスン電子のスマートフォン「ギャラクシーS6」から前倒しで実施する。ソフトバンクは「解除の条件をどう設定するか検討している」として発表を見送った。
SIMロック解除の条件は、ドコモが購入後6カ月以降、KDDIが180日以降で、窓口での手数料は3000円(税抜き)で、インターネット手続きは無料。ドコモは電話でも3000円で解除に応じる。
ドコモも23日にギャラクシーS6を発売するが、SIMロック解除方法は現行手続き通りのため、6カ月未満でも可能だが、ネット手続きは受け付けない。
大手携帯電話事業者は従来、利用者情報などが書き込まれたSIMカードは購入した端末でしか利用できないようロックをかけていた。そのため、購入した端末で別の事業者のSIMカードを使うことはできなかったが、ドコモは米アップルの「アイフォーン」以外の端末でドコモショップでSIMロック解除を受け付けている。