【知恵の経営】守成は創業よりも難し (2/2ページ)

2015.4.29 05:00

 社員に将来の姿を示すために理念を見直し「技術と挑戦と信頼」を経営の根幹に据えた。06年には幹部社員を巻き込んで「第二創業」の思いを込め、初の中期経営計画も策定。自動車メーカーの海外生産、部品の現地調達が進む中で、同社も中国・広州市に現地法人を設立した。記念の会で3代目総経理から「ようやく利益が出た」と報告を受けた。単身赴任4年目だが、こうした社員が随所にいるのが強みだろう。

 社長の社員に発するビジョンは「アジアナンバーワンの引抜鋼管メーカーになる」。記念の会の最後に幹部10人が次の50年を目指してビジョンを実現したいと抱負を語った。

 社長は、人財育成のプロだと思う。社員の素質・能力を冷静に分析したうえで成長を後押しするポストを用意する。それが経営者の仕事という。経営課題の発見力に優れ、従業員は課題を解決することで自信をつける。会社は成長し、社長は次なる課題を現場に投げる-。こんな好循環ができ上がっている。

 筆者の持論は「良き経営者は良き教育者である」。同社の社長はこの持論にピッタリだ。最近は、社長自身にも人財育成の観点から業界外の中小企業経営者を対象に講演依頼も多いようだ。環境が激変する、見通しのきかない時代だからこそ、中小企業経営者は常に現状に満足せず課題を発見し、その解決のプロセスで人財育成に知恵を絞り、実践すべきである。

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【会社概要】アタックスグループ

 アタックスグループ 顧客企業1700社、スタッフ170人の会計事務所兼総合コンサルティング会社。「社長の最良の相談相手」をモットーに、東京、名古屋、大阪、静岡でサービスを展開している。

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