携帯3グループ寡占は今後どうなる? 「新たな競争政策が必要」との指摘も (1/5ページ)

2015.4.29 07:01

独特の発展を遂げ「ガラパゴス」と呼ばれた日本メーカー製の携帯電話。0円で売られる商慣行の是正を試みた=2009年(ブルームバーグ)

独特の発展を遂げ「ガラパゴス」と呼ばれた日本メーカー製の携帯電話。0円で売られる商慣行の是正を試みた=2009年(ブルームバーグ)【拡大】

【通信大競争 30年攻防の行方】(8)寡占崩す新たな政策を

 「長期増分費用方式」と呼ぶ“業界用語”がある。全国を網羅するNTT東西地域会社の電話の加入者回線(電柱から各住宅に引き込まれている回線)と接続するために、他の通信事業者が両社に支払う接続料の算出方式のことだ。

 通信設備の実際の調達価格ではなく、算出時点で最も合理的と思われる調達費用を想定して原価を決める。米政府がAT&Tの通信網開放のために検討した方式に基づき、郵政省(現総務省)が2000年度から導入した。接続料について「2年間で20%引き下げを」という欧米からの圧力もあった。

 「接続料を値上げするという悪名高い部長はどこですか」

 03年夏、総務省の電気通信事業部長室にほろ酔い気分の部下が入ってきて、部長の鈴木康雄(65、現日本郵政副社長)にかみついた。

 長期増分費用方式によって接続料は大幅に低減。00年から3年連続で2割以上値下げされたが、03年度分からは値上げに転じた。部長室に“乱入”した部下が値上げを容認した鈴木に不満をぶつけたのは「NTTの接続料を安くするために(長期増分費用方式を)導入したのに、値上げは本末転倒だ」と考えたからだ。しかし、算出の分母となる電話加入数が年々減少し、値下げのための数式設定に限界がきていた。

「同じ設備で電話がどんどん減ってるんだから接続料は上げざるを得ない」と主張

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