世界に誇れる座り心地 「レクサス」品質を凝縮した新幹線のグランクラス (3/5ページ)

2015.5.12 06:35

北陸新幹線の最上級クラス「グランクラス」の座席を開発したトヨタ紡織の担当者=4月3日、愛知県豊田市の同社猿投工場

北陸新幹線の最上級クラス「グランクラス」の座席を開発したトヨタ紡織の担当者=4月3日、愛知県豊田市の同社猿投工場【拡大】

  • 「グランクラス」の2人掛け座席。誰が座っても一定の座り心地を求めて開発した

 一般的に自動車の座席横のテーブルは折り畳み式が多い中で、グランクラスは格納式だ。稲留氏は他の社員に呼びかけ、出張の度に飛行機やバス、列車の座席テーブルの写真を撮ってもらい、それを手がかりに構造を考え、発泡スチロールと板で簡易モデルを作った。こうしたモックアップ(模型)作りも自動車の世界では日常のことだ。

 鉄道向けだからこそ苦労したことも少なくない。自動車も鉄道も座席には20年程度使える耐久性が求められる。しかし使用者が特定されることが多い自動車に対し、鉄道を使うのは不特定多数だ。しかも早朝から深夜までずっと走り続ける。

 稲留氏は「耐久性は自動車の10倍以上が必要」と判断し、シートを支える骨組みや座席を前後に動かすレール、座面や背もたれを倒すために動かす機構などはすべて一から開発、設計したという。

自動車は開発から完成まで数年かけることが多いが…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。