携帯大手3社、異業種出資や提携加速 鈍化する市場、ユーザーの囲い込みが課題 (1/2ページ)

2015.5.13 06:25

 携帯電話大手3社の2015年3月期連結業績が12日、出そろった。同日発表したKDDIは、営業利益を前期比11.8%増の7412億円と2年連続で2桁伸ばし、6390億円にとどまったNTTドコモを初めて上回った。3社合計で2兆3600億円余りと巨額の利益をたたき出した一方で、市場の成長鈍化にどう対応していくかが今後の大きな課題だ。異業種への出資や提携によって収益基盤を強化する動きが目立ってきた。

 「『付加価値経済圏』を広げるため、いろいろな業界へ出資を進めたい」

 KDDIの田中孝司社長は、収益分野の拡大を目指す方針を決算会見で強調した。先月にはネット生保のライフネット生命保険に約30億円を投じる資本・業務提携を締結した。個人で3600万人を超える携帯の顧客基盤を活用し、金融や電子商取引などの取り扱いを増やすことで通信事業の収益を補完していく。

 ドコモの戦略もKDDIと同様だ。今後は教育やヘルスケアなど異業種との提携を広げて「パートナー企業とともに新しい事業領域を『協創』していく」(加藤薫社長)という。

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