「デザイン力」で高級茶の本質発信 ロイヤルブルーティージャパン (1/2ページ)

2015.5.20 05:00

ワインボトルに高級茶をいれた斬新な手法で御茶の新市場を開いた吉本社長=東京都中央区の銀座三越

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 □ロイヤルブルーティージャパン・吉本桂子社長

 ロイヤルブルーティージャパンは、紅茶や緑茶などの茶葉から淹(い)れた高級茶をワインボトルに入れて販売する斬新な手法があたり、高級茶の新しい市場を開拓した。2013年に日本政策投資銀行(DBJ)の女性起業大賞を受賞するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いの吉本桂子社長だが、「デザインの力で、お茶の本質を伝える」という起業の使命は決して揺るがない。

 --高級茶に興味を抱いたきっかけは

 「夜の食事には酒が付きものだが、酒が苦手なために心から楽しむことができなかった。その後、現在の共同経営者である佐藤節男氏が主宰するティースクール『茶聞香(ちゃもんこう)』で高級茶と出合った」

 「このティースクールは、料理と合わせて茶を楽しむ趣向だった。『おいしい料理に合わせて大好きな酒を飲み、大好きな人とお話しする』という多くの人たちが酒を好む感覚を、酒を茶に置き換えることで体感できた気がした」

 --それまでは、フリーデザイナーとして活躍した

 「これはデザイナーの直感でしたが、『茶の仕組みをデザインし直して、時代に合うものにしてみてはどうか』と思い立ち、2006年5月、佐藤氏と共同でロイヤルブルーティージャパンを立ち上げた」

 --具体的な取り組みは

 「高級茶のメーカーになる決意をしたものの、前例のないことなのでどうしたらいいかわからない。霞が関の関係省庁に電話しまくり、『こういうお茶をつくりたい』と相談すると、返ってくるのは『分からない』という回答ばかりだった」

 --全く未知の分野だった

 「多くの関係者にたずねた結果、NASA(米航空宇宙局)の宇宙食の食品衛生管理システムが参考になるかもしれないというアドバイスを得た。早速、そのノウハウを取得しようと、茶の産地である静岡県で開かれた研修に参加したのをきっかけに、本物の日本茶(緑茶)の高級茶を主力にするというビジネスモデルへと導かれていった」

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