【マネジメント新時代】自動車 求められる海外戦略再構築 (1/3ページ)

2015.5.23 05:00

中国国内で販売が好調なBYDのプラグインハイブリッド車「秦(Qin)」(ブルームバーグ)

中国国内で販売が好調なBYDのプラグインハイブリッド車「秦(Qin)」(ブルームバーグ)【拡大】

 □エレクトリフィケーションコンサルティング代表・和田憲一郎

 最近、今後を象徴するニュースが2つあった。1つは好調が伝えられていた自動車業界で、マツダは2016年3月期の連結最終利益が前期比12%の減益、三菱自動車は15%の減益となる見通しを発表した。いずれもユーロやルーブルが対円で安くなり、これまで追い風だったものが、一転して逆風となったためとのこと。円安ドル高、ユーロ高に支えられてきた恩恵が、ある意味、峠を越えたともいえるのかもしれない。

 もう1つ気になる兆候が、中国における日系自動車メーカーの退潮である。上海モーターショーで各メディアも伝えているが、最盛期に約27%まであったシェアが、昨年は約15%まで落ち込み、今後もさらなる低下傾向にあると予想されるとのこと。今回はこれらに関して考察を試みたい。

 筆者も最近、中国を訪れる機会は多いが、確かに上海などの大都市では、報道以上に日系自動車メーカーの退潮が著しいと感じる。感覚的でしかないが、都市部では10台に1台ぐらいしか日本車が走っていないように見受ける。逆に大きく台頭しているのがドイツ車と米国車、現代などの韓国車で、まるで日本がシェアを低下した穴を埋めるように、大きくシェアを伸ばしている。

 ◆為替でなく実力勝負

 ここで気を付けなければならないことは、日本のメディアでは「中国の新車販売減速」などと報道されるが、以前の30%増、40%増という異常な伸びに対して減速しただけであり、昨年の新車販売台数も約2350万台と約7%の伸びを示している。依然として世界ナンバーワンの販売台数であり、かつ所有者が現段階でも100人に1人程度と少なく、今後も2020年に向けて3000万台や、それ以上に伸びしろがあるといわれている。

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