【マネジメント新時代】自動車 求められる海外戦略再構築 (2/3ページ)

2015.5.23 05:00

中国国内で販売が好調なBYDのプラグインハイブリッド車「秦(Qin)」(ブルームバーグ)

中国国内で販売が好調なBYDのプラグインハイブリッド車「秦(Qin)」(ブルームバーグ)【拡大】

 上記2つの事象から今後考えなければならないことは、次の3つに集約されるのではないだろうか。1つは為替差損ではなく、実力勝負の時代に入ったこと。確かに、今後も為替により収益への影響が出ることは避けられないが、むしろ円高になる傾向も捨て切れず、本来の実力がどこまで通用するかが問われてくる。

 2つ目はマーケットの選択肢をどうするかである。「基本は伸びている市場で勝つこと」であろう。しかし、日本のメディアは、日系自動車メーカーの中国における投資の停滞や、部品メーカーの撤退記事をよく掲載しており、このマーケットは捨てても良いのではないかと言わんばかりである。果たしてそうであろうか。このまま放置すれば、20年のシェアは恐らく10%を切るであろう。他の諸国でカバーすればよいとの声もあるが、例えば中国を除く東南アジア諸国の新車販売台数は約330万台と中国の約7分の1の規模であり、かつ対前年比減少となっている。米国、欧州、日本などと比べてパイ、伸び率ともに最も大きい市場をどうするかは重要な選択であろう。

 ◆新エネ技術投入も鍵

 3つ目は、新エネルギー技術の投入である。例えば、中国ではPM2.5に代表されるように大気汚染がひどく、電気自動車、プラグインハイブリッド車などの環境対応車には、多くの補助金がつぎ込まれている。まだ新エネ車の販売台数は少ないものの、BYDのプラグインハイブリッド車「秦(Qin)」は、新エネ車としてベストセラーになるなど萌芽(ほうが)が見られる。中国でも、ガソリン車からハイブリッド車、プラグインハイブリッド車などに本格的に移行していく時期が近づいているのではないだろうか。

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