日本政策投資銀行は25日、平成28年度までの3年間のリスクマネー供給量について、従来の約1兆円から、約1兆2千億円に引き上げる計画を明らかにした。完全民営化の先送りが決まり、民間金融機関が取りづらいリスクを肩代わりする機能を強化するため。これに伴い、28年度の総資産額は従来想定より約4千億円多い約15兆円とする。
同行がこの日発表した27年3月期の連結決算は、最終利益が前期比25・4%減の927億円だった。3月末時点の貸出金残高は13兆2613億円と、この1年間で5770億円減った。リーマン・ショックや東日本大震災を受けて実施していた危機対応融資の回収が進んだ。