出先で役立つ意外な家電を開発したのは、中国の家電大手、ハイアールグループで日本と東南アジアを担当するハイアールアジア(東京都千代田区)。世界初の携帯式ハンディー洗濯機「コトン」を今年2月に発売した。
重さは約200グラム。レストランでの食事中などに服が汚れた際、本体の先端から少量の水を噴射しながら突起が高速で動き、服をたたいて繊維から汚れを押し出す。担当者は「売れ行きは好調だ」と話す。
一方、三菱電機が開発したスティック型コードレス掃除機「インスティック」は充電台に本体を載せると、部屋に放置したままでも違和感がない円柱型オブジェのように見えるため出し入れの手間が省ける。充電台には空気洗浄機能も搭載した。
同社は、スティック型コードレス掃除機の2014年度の国内市場全体の出荷台数は前年度比1.4倍の約82万台と分析。消費者が求める使い勝手のよさやデザイン性を高め、さらなる需要を開拓したい考えだ。