【遊技産業の視点 Weekly View】パチンコのくぎ問題、新たな局面 (1/2ページ)

2015.5.30 05:00

 □シークエンス代表 LOGOSインテリジェンスパートナー・三浦健一

 くぎへの行政の口出しが露骨になってきた。年初に開かれた全日本遊技事業協同組合連合会の全国理事会で警察庁生活安全局の小柳誠二保安課長がくぎの違法性についてかなり詳細に語ったが、今回の行政のくぎに関する新たな対策はこれを受けてのものとなる。

 警察庁は4月28日付で遊技産業健全化推進機構に「立入検査時におけるチェック内容の追加検討について」という要請を行っている。これに機構は「遊技機性能調査の実施について」を回答。遊技くぎに意図的な変更などが加えられた可能性があるか否かを確認するため新たな検査手法を実施することを決めた。

 小柳課長の講話内容「(無承認変更の)ほとんどが盤面下部の左右に存する一般入賞口付近のくぎを狭めているか、大当たり抽選が作動する中央入賞口のくぎを調整し大当たり抽選の入賞に偏らせるなど、営業者の身勝手な都合により遊技性能を改造していることが疑われる」を踏まえて、パチンコ遊技機の一般入賞口と、中央入賞口付近のくぎを重点的に確認できるよう、性能調査を6月1日から機構の立ち入り調査で実施。一般の遊技客として現金で玉を借りて遊技し調査を行う。

 もちろん、整備としての微調整までを違法ということにするわけではない。また、小柳課長の講話にもあったように、こうした極端なくぎ調整はセブン機におけるヘソスタート調整で客の技術介入を押し込めた「抽選」による偶然性にかたよった機種に限られてくることが多いため、調査もおのずとセブン機を中心に行われる可能性が高い。

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