スカイマーク再建、成否握る大口債権者 ANAホールディングスとの溝が表面化 (1/3ページ)

2015.5.30 06:58

 イントレピッドとエアバス難色

 再生計画案が東京地裁に提出され、スカイマークの経営再建は新たな局面に入った。7、8月にも開かれる債権者集会で再生案が可決されるには、大口債権者の同意が不可欠となる。ただ、ここにきて主要スポンサーであるANAホールディングス(HD)と、大口債権者との溝が表面化している。両者による今後の交渉と駆け引きが再生案の行方を左右する。

 再生案可決の成否を握るのがスカイマークの大口債権者である米リース会社のイントレピッド・アビエーションと欧州航空機大手のエアバスの動向だ。イントレピッドはANAHDによる支援参加に反対し、エアバスも現在の再生案に難色を示している。

 「ANAの参画が妥当と考える」-。当初、スカイマーク再生のスポンサーにANAHDの参加を望んだのは大口債権者サイドだった。それにもかかわらず債権者が態度を一転させたのは、ANAHDと債権者との間に思惑のずれが生じたためだ。

ANAはエアバスに対して、2014年3月以降で…

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