【マネジメント新時代】シェア文化がクルマにもたらす影響 (2/3ページ)

2015.6.6 05:00

フランスのカーシェアリングシステム「オートリブ」で使うEV=ヴォークレッソン(ブルームバーグ)

フランスのカーシェアリングシステム「オートリブ」で使うEV=ヴォークレッソン(ブルームバーグ)【拡大】

 ◆メーカーのリスク

 自動車の多くをカーシェアリング会社が購入し、一般ユーザーの購入台数が減ることは確かにリスクだ。そうでなくとも、少子高齢化が進み、人口が減少していく中、購入者層が減ることは自動車メーカーにとって痛手となる。今後、自動車メーカーが「Fun to Driveのクルマですよ」とPRしても、自動車を購入しなければ関心は薄く、そのようなテイストを追い求める層は確実に減少していく。

 また、自動車の操作系も変わっていくのではないか。間違いなく、使い勝手の良い、ユニバーサルデザインが好まれる。現在は差別化と称して、初めて乗った場合でも、スイッチがたくさんあり、どう操作してよいのか分からないレイアウトもあるが、恐らくそのようなレイアウトは毛嫌いされるであろう。自動車メーカーのスタイリングデザイナーも、特徴を出すことが難しくなるかもしれない。

 カーシェアリングが広がることは、自動車も所有から必要なときに借りて使うもの、つまり電車・バスなどと同じ公共的な位置付けに変化していくとみる。

 その場合、むしろ求められるのが利便性であろう。(1)予約してすぐに借りられるか(2)クルマの内外が清掃が行き届き清潔か(3)携帯との連動性はどうか(4)料金はリーズナブルか(5)困ったときのコンシェルジュサービスが付いているか-などサービス分野に競争領域が移ってくる。これは主導権が自動車メーカーからサービス運営会社に移ることを意味する。

 ◆逆にチャンスも

 では、チャンスやメリットはないのだろうか。現在はガソリン車のカーシェアリング車も存在するが、ワンウエイ方式となると走行距離が限定され、走る情報端末として活用しやすく、運営費用の安価な電気自動車(EV)が選ばれるであろう。さらに、半自動運転車、完全自動運転車も視野に入れると、間違いなく主流はEVとなる。

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