テレビ番組に詳しい影山貴彦・同志社女子大教授(メディア論)は「テレビ放送の創生期から活躍する黒柳徹子という人が、さまざまな分野で歴史に残る人を招き、対話するということ自体が貴重。特に近年は、出演者の方から『是が非でも出たい』と思う数少ない番組の一つになっている」と評する。
収録は放送の1、2カ月前。しかし、できるだけ編集を加えないのが番組の信条だ。平成15年から11代目プロデューサーを務める田原敦子さんは「黒柳さんには『編集でゲストの話をカットするのは失礼』というお考えがある。感覚的に生放送に近い」と話す。
ゲストの選択は、約20人のスタッフが話し合いで決める「民主主義」。韓国俳優のペ・ヨンジュンさんや歌手の福山雅治さんら数少ない例外を除けば、黒柳さん自らゲストを指名することはないという。