すかいらーくは9日、カフェ事業に本格的に参入することを明らかにした。3月から横浜市南区で運営している「むさしの森珈琲」ブランドを、年内に新たに2店舗を首都圏で出店する。ファミリーレストランよりも落ち着いた雰囲気の空間で、上質なコーヒーを味わいたいという消費者のニーズが高まっていると判断。カフェ事業を新たな収益の柱に育てたい考えだ。
むさしの森珈琲では、厳選した豆をハンドドリップして提供するほか、店内を茶色の落ち着いた雰囲気に統一し、ソファを配置するなど「癒やし」を演出した空間が特徴だ。
コーヒーと一緒に味わうスイーツにも力を入れ、客単価は平均1000円程度で採算性は高いという。
同社の谷真社長は「カフェなど時間消費型の市場は明らかに伸びている」と、出店を拡大する狙いを説明する。