関西でローソンに勝ちたいセブン 「だしが命」こだわり商品開発戦略 (4/4ページ)

2015.6.21 17:10

セブン-イレブン・ジャパンは限定商品投入で関西地区に攻勢をかける=大阪市住之江区

セブン-イレブン・ジャパンは限定商品投入で関西地区に攻勢をかける=大阪市住之江区【拡大】

 5月には、しらすのおむすびで、関西の3エリアで異なる商品を発売した。海沿いの大阪や和歌山では生のまま一気にゆでた釜揚げしらすを、京都と滋賀は地元名産のちりめん山椒の味付けのしらすを、兵庫は地元メーカーの醤油を混ぜたしらすを使用すると、発売前に比べ、おむずび全体の売上高を数パーセント伸ばすなど着実に実績を重ねている。

 また、「レスカ」の略称で関西の喫茶店で馴染み深いレモンスカッシュの味を採用した炭酸飲料「ファンタ」を日本コカ・コーラと共同開発し、関西エリア限定で4月に発売した。地域戦略は今後、府県レベルから地域レベルにさらに細分化する方針だ。

 セブンは昨年末、北陸、四国、中国、九州などを含む西日本地域の店舗数でローソンを初めて超えた。さらに出店を加速させる計画で、よりきめ細かい地域ごとの商品開発戦略を推進することで、ローソンの牙城でもある関西で攻勢を強める考えだ。(中山玲子)

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