電子教科書やプログラミング教育用教材など、教育に関連したIT製品、ITサービスを集めて学校関係者に見てもらう展示会、第6回教育ITソリューションEXPOが5月下旬に東京ビッグサイトで開かれた。タブレットのような最新のデバイスを導入するだけでなく、その上で展開されるコンテンツの見せ方に工夫をすることで、子供でも楽しく学べるようなシステムが展示され、堅苦しい印象があった教育の現場が、変わってきている様子をうかがわせた。
ロボットのペッパーが身振り手振りを交えながら話しかけてくる。胸のモニターに映し出されているのは、英語で発音された動物の種類を、シルエットの中から選んで当てる内容のコンテンツ。質問に正解すると画面には○が出て、ペッパーが喜びの仕草を見せてくれる。学研グループが知育タブレットの「キッズボード」に乗せて展開している「こどもえいごずかん」を、ペッパーの上で動かしたものだ。
タブレット向けの学習コンテンツでも、音声や映像で正解者に賛辞をおくることはできる。ロボットなら、生身の教師のように“身体”を使ったコミュニケーションによって、取り組む人の意欲を刺激し、好奇心を誘って意識を学習へと向けさせられる。遠くない将来、ペッパーのようなロボットが家に来て、身振り手振りで教えてくれる時代が来るかもしれない。