【広報エキスパート】カルビー 緊急時、即公表しダメージ最小限に (2/3ページ)

2015.7.2 05:00

 --緊急時対応の基本方針は

 異物混入などをゼロにするのは難しいことです。もちろん常に努力しますが、大切なことはお客さまにすぐに知らせ、影響やダメージを最小限にとどめること。それが広報の使命です。お客さまから一報が入るとまず品質保証本部が内容をチェックし原因を特定します。他のお客さまの手元にわたっている場合は、すぐに公表しなければなりません。品質保証に加え、営業や物流、広報など関連部門の責任者が集まり対応策を講じ、随時トップに報告します。当社には、会長の松本晃がジョンソン&ジョンソンの時代から指針としている「Crisis ManagementのKey Process」があります。事件・事故が発生した場合、顧客優先→情報開示→率先垂範→スピード→再発防止・ビジネス再構築という手順で問題解決に当たっています。

 --ダイバーシティの取り組みが話題になっています

 カルビーグルーブは「女性の活躍なしにカルビーの成長はない」として、ダイバーシティを重要な経営戦略の一つに位置づけ、多様な人材の採用と活用を推進しています。10年にダイバーシティ委員会を設置し、従業員へのダイバーシティの理解促進を目的としたダイバーシティ・フォーラムや女性限定のキャリア支援講座の開催などさまざまな活動を通じて社内の意識改革を行ってきました。女性管理職の比率は10年4月の5.9%から15年4月には19.8%に上昇しました。私は初代委員長でしたが、今は広報の立場で、子育てをしながら管理職として活躍している女性の姿などを積極的に発信できるのはうれしい限りです。

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