日本製薬工業協会(多田正世会長)は2日、長谷川閑史副会長(武田薬品工業会長)を解任したと発表した。武田が6月に厚生労働省から医薬品医療機器法に基づく業務改善命令を受けたことに対する処分。副会長職は残りの4人が続け、長谷川氏は常務理事となる。
武田は降圧剤を使った医師主導の臨床研究の広告に、論文とは異なるグラフを使用して「誇大広告」と厚労省に判断された。長谷川氏は問題発覚後の2014年4月から副会長として活動停止の処分を受けていた。
武田は「処分を真摯(しんし)に受け止め、心よりおわびする。信頼回復に向けて全社一丸となって努力していく」とコメントした。