【トップの素顔】大河原愛子(3)日系3世 女性アントレプレナーの挑戦 (1/2ページ)

2015.7.8 05:00

ジュネーブ大学時代のスキーツアー(左から4人目)

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 ■ジュネーブ大で法学部へ転籍し奮闘

 米ノースウエスタン大学で2年間、一般教養を学んだ後、スイスのジュネーブ大学経済学部に入学し直しました。米国での人種差別の経験といった悲しい出来事もありますが、それよりも視野を広めて国際経験を積みたいとの考えがありました。新しいチャレンジとしていいな、という夢もありました。父は意外と保守的で「そんな遠いところは」と反発しましたが、母は「いろんな経験を積むことは素晴らしいことよ」と後押ししてくれました。

 ◆「無理」と猛反対

 ノースウエスタン大学在学中、友達が夏季休暇にスイスに滞在した宿舎を紹介してもらいました。アポイントもなくオーナーのマダム・ハドーンを訪ねたら、びっくりしていましたけど、所有していたマンションで運よくキャンセルが出たから、ラッキーでした。マンションには二十数人の女性が住み、食事は一緒。マダム・ハドーンは厳格で食後はどこの言葉でもいいのですが、食事のときはフランス語だけでした。

 経済学部入学から半年がたち、法律を勉強したいと思い、法学部への転籍を申し出たら「母国語でも難しい学部ですからあなたは無理です」と猛反対。法学部はとても水準が高く、フランス語の授業で法律の専門用語が羅列しているし、ローマ法はラテン語の試験です。無理と言われると負けじ魂に火がついてやりたくなる性分です。「やります」と言い続けて、学校も根負け。どっちみち駄目になると思っていたのでしょう。

 ジュネーブ大学法学部の1クラス50人中、女性は3人しかいませんでした。スイスは1960年代、女性の参政権がなかった時代です。先生は男性ばかりで、「女性は大学に来るべきじゃない」というほど。法律は男の世界、女性が入ると男性の席が1人分減るというのが理由です。女子学生には良い点数を与えないという先生もいました。

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