化粧品・医薬部外品・医薬品の企画開発会社、エムズサイエンス(福岡市)は、手軽に使えるプッシュ式炭酸パック「ル・ソイル」を発売した。美容に意識が高い女性たちの間で話題になっている炭酸パックについて、同社は、ムース状にして、プッシュ式容器に充填(じゅうてん)する技術開発に成功した。
ニキビで皮膚科に通院していた経験を持つエムズサイエンスの山口真社長は、自身と同じような肌悩みを抱える女性を救いたいと、26歳のころ、化粧品業界に転身した。
その後、皮膚再生医療のひとつとして、炭酸が使われていることを知ったが、価格が高く、手間がかかるなどハードルが高かった。炭酸ガスを高濃度で配合する技術を試行錯誤で実用化し、構想から10年かけて、プッシュ式の炭酸パックを開発。ル・ソイルというネーミングに、炭酸の泉の名所であるフランス語で「門出・旅立ちのスタート」の意味を込めた。
ル・ソイル炭酸パックは160グラム1万1990円、50グラム5940円。