ANA支援案かデルタ支援案か。その行方は8月5日の債権者集会の投票に委ねられるが、可決には(1)債権者のうち投票した過半数の賛成(2)債権総額の2分の1以上の賛成-の2つの要件を満たす必要がある。
債権額ではイントレピッド案が有利。大口債権者の欧州エアバス、英ロールス・ロイス、米CITのうち1社でもイントレピッド側につけば過半数に達する。一方、債権者数ではANAと取引のある国内の企業が多く、こちらはANA支援案に分がある。
債権者集会で双方とも2つの要件を満たさなければ「両案否決」となり、2カ月以内に再度集会が開催される。集会まであと20日。債権者の判断の行方はいまだ見えてこない。(田端素央、大島直之)