【トップの素顔】大河原愛子(11)日系3世 女性アントレプレナーの挑戦 (2/2ページ)

2015.7.21 05:00

店頭公開を果たした40代の頃

店頭公開を果たした40代の頃【拡大】

 チャレンジすることを決めました。1980年代後半、私はまだ40代でした。当時、日本証券業協会に店頭公開するのは今よりもずっとハードルが高く、担当証券会社からは4年間増収増益、売上高100億円以上、利益4億円以上などといろいろ難しい注文がありました。

 もちろん社員らの反応は「無謀だよ」と諦めムードはいいほうで、「そんな難しいこと言っていいのかな」といった批判すら上がってきました。「恥ずかしいから、せめて社外で口にしないで」とも言われましたので、数年間黙っていました。

 淡々と、しかし着実にゴールに向かって、やるべきことをやってきて、もうそろそろ店頭公開できるという手応えを感じているとき、ある社外のビジネスパーソンが集まる会合で「新規公開を考えている」と言ったら、大勢の方に「そんなのできないよ」と笑われてしまったこともありました。「そうですかね」などと笑っていましたが、内心では「今に見ていて」と自分自身を激励していました。

 決断から5、6年たった93年2月、次第に社員も理解して、一致団結して協力してくれたおかげで、店頭公開をすることができました。やはりうれしさがこみ上げてきました。カチカチと値が付いたのを思い出します。でも、お祝いは特段しませんでした。一つのステップであると思っていましたから。

 取引先からの信用度は高まり、取引交渉で不利な条件を付き付けられることも、銀行からも担保を求められることもなくなり、何よりも優秀な人材も集まりだして、いろいろな意味で有利になりました。

 その後、2004年10月に制度が変わり、ジャスダック上場となりました。(ジェーシー・コムサ会長)

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