【ビジネスのつぼ】バンダイ「ガンプラ」なぜこれほどのヒット商品に? 常識覆したアニメの世界観 (2/4ページ)

2015.8.3 06:35

ガンプラの魅力などについて語る柿谷太一朗さん(左)と馬場俊明さん

ガンプラの魅力などについて語る柿谷太一朗さん(左)と馬場俊明さん【拡大】

  • 機動戦士ガンダムをモデルにしたプラモデル第1弾が1980年に発売され、小中学生を中心に大ブームとなった=1982年4月

 ガンプラにはアニメロボットをモデルにしていながら、実際の兵器のプラモデルのような“リアリティー(現実感)”があった。これが子供だけでなく、大人までも魅了した一つの要因になる。

 ガンプラにリアリティーを投影できた背景には、ガンダムというアニメの世界観がある。

 近未来である「宇宙世紀0079年」。宇宙空間に作られた人工の居住地「スペースコロニー」の一つが「ジオン公国」を名乗り、独立を求めて地球連邦に宣戦布告し、激しい戦争に突入した。これが1979年に放送が始まったガンダムのストーリーだ。

 これまでのロボットアニメといえば、善人である主人公が悪人の敵を倒す勧善懲悪ものと、ほとんど決まっていた。これに対し、ガンダムの主人公は地球連邦軍に所属するものの、決して善人が悪人を倒すという単純な構図ではない。まるで近未来に起こり得る現実のようなストーリーに、ロボットを登場させたのだ。

「本来は存在しないモビルスーツを、実際にあるかのように…」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。