三菱商事は5日、インド最大手の建設会社ラーセン&トゥブロ社と組みインド国営製鉄SAIL社から製鉄プラントを約500億円で受注したと発表した。2018年1月の生産開始を計画している。
製鋼された鋼片(スラブ)を鋼板に加工する熱間圧延設備で、生産能力は年産300万トン。インド東部オディッシャ州の製鉄所に納入する。
今年1月に設立した三菱日立製鉄機械と独シーメンスの合弁会社プライメタルズ・テクノロジーズ(PT)が機械設備関連を日立製作所が電気設備関連を担当する。今回は世界製鉄プラントでトップシェアのドイツSMSやイタリアのダニエリなどに競り勝った。
三菱商事連合がインドで製鉄プラントの設計・製造から試運転までを一括受注するのは初めて。インドの粗鋼生産は2025には現在の3倍強の1億トンに拡大する見通しで製鉄所建設がめじろ押し。三菱商事は今回の受注を機にインド市場開拓に弾みをつけたい考え。