回転ずし、シメの一品に注力 カレーやラーメンで客単価引き上げ狙う

2015.8.6 06:15

はま寿司が6日から販売する「旨だし鶏塩ラーメン」(同社提供)

はま寿司が6日から販売する「旨だし鶏塩ラーメン」(同社提供)【拡大】

 大手回転ずし店チェーンが、ラーメンやカレーなど「シメ」の一品メニューの開発に力を入れている。すしで酸っぱくなった口に味の変化をつけたい消費者に人気で「最後のもう一品」需要を取り込んで、客単価上昇にもつなげる狙いだ。

 ゼンショーホールディングス傘下の「はま寿司(ずし)」はサイドメニューの新商品「旨だし鶏塩ラーメン」(税別380円)を6日から販売する。直火で焼き上げた鶏ガラを圧力釜で一晩炊き上げたスープが売りで、淡路島産の藻塩を使い甘みと香りを引き出した。100万食の販売を狙う。

 最大手の「スシロー」を運営するあきんどスシローは、昨年4月発売の「出汁(だし)入り鶏がら醤油(しょうゆ)ラーメン」(税別280円)が投入後1カ月で累計100万食を売り上げるヒットを記録した。現在はしょうゆとみそ、塩の各味をそろえ「サイドメニューでは常に上位に入る人気だ」(同社)という。うどんも用意する。

 くらコーポレーション傘下の「無添くら寿司」は、すしシャリを使ったカレーライス(税別350円)を7月31日に発売した。26種のスパイスと13種の野菜・果物を使って酢飯に合うルーを2年かけて開発した。

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