大手回転ずし店チェーンが、ラーメンやカレーなど「シメ」の一品メニューの開発に力を入れている。すしで酸っぱくなった口に味の変化をつけたい消費者に人気で「最後のもう一品」需要を取り込んで、客単価上昇にもつなげる狙いだ。
ゼンショーホールディングス傘下の「はま寿司(ずし)」はサイドメニューの新商品「旨だし鶏塩ラーメン」(税別380円)を6日から販売する。直火で焼き上げた鶏ガラを圧力釜で一晩炊き上げたスープが売りで、淡路島産の藻塩を使い甘みと香りを引き出した。100万食の販売を狙う。
最大手の「スシロー」を運営するあきんどスシローは、昨年4月発売の「出汁(だし)入り鶏がら醤油(しょうゆ)ラーメン」(税別280円)が投入後1カ月で累計100万食を売り上げるヒットを記録した。現在はしょうゆとみそ、塩の各味をそろえ「サイドメニューでは常に上位に入る人気だ」(同社)という。うどんも用意する。
くらコーポレーション傘下の「無添くら寿司」は、すしシャリを使ったカレーライス(税別350円)を7月31日に発売した。26種のスパイスと13種の野菜・果物を使って酢飯に合うルーを2年かけて開発した。