国産にこだわり 高度な職人技術継承 グラネス・伊藤妃実子社長 (1/4ページ)

2015.8.10 05:00

 革製品メーカーのグラネスは、日本のものづくり承継のため、繊細で高度な職人の技術を注ぎ込んだバッグを製造・販売している。伊藤妃実子社長は「100年後も愛され続けるブランドへ」という思いを掲げてグラネスを経営し、自ら製品をデザインしている。社名はグランドマザー(祖母)からグランドドーター(孫娘)へと受け継がれるハピネス(幸福)を合わせ、母から娘へと世代を超えた幸せという意味を込めた。素材から企画、デザイン、製造まで全て日本国内で賄っている点が売り物だ。

 ◆バッグの機能性追求

 大学生のときビジネスコンテストに出場し、ファイナリストとなったことがきっかけになり、在学中の20歳で起業する。

 どういった事業に取り組むかを考えていたとき、結婚前の母が祖父に贈った革ベルトを思い出した。祖父はそのベルトを30年以上ずっと愛用し続けていた。「日本製品の高品質を再認識した。祖母、娘、孫と世代を超えて長く愛される革製品であるバッグを国産で作りたい」と決意を固める。

 スケッチブックにデザイン画を描き、かばん職人を訪ねる。しかし相手にされない。話さえ聞いてくれないこともあったが、根気強く歩き回った。

 伊藤社長がデザインしたバッグは美しく機能的だが、その分複雑で細かく、製作に手がかかった。

 多くの職人から断られたが、東京・浅草で「面白い、インパクトがある」と興味を示された。面白いもの、難しいものしか作らないという、この道40年の腕利きと評判の職人だった。やり直し作業を何度も重ねた上で、第1号となる「グラネス8番」が創業直前に完成した。エレガントでありながら、機能性も追求したグラネス8番は、いまなお根強い人気の定番商品となっている。

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