≪Q&A≫法人向け記念品も製作・販売
--慶応大SFC研究所で上席所員として研究者との二足のわらじを履いている
「『創業100年を超えるファミリービジネス』の研究をしている。日本は地域に根ざして100年の伝統を誇る老舗企業が2万6000社以上存在している。経営者と親族が経営に関与しているファミリービジネスは、日本の全企業のうちの95%に上るとされる。地域活性化に貢献し、リーマン・ショック後も好調な実績を上げている会社も多いことから再評価されている」
--法人向け記念品の製作・販売も手掛けている
「当社のバッグ販売のホームページを見た企業から、記念品製作を依頼されたのがきっかけ。以来、革製のマウスパッドや名刺入れ、社員証ケースなどを作成している。全国に595万以上の事業所があるので市場は大きい。会社のイメージを背負った商品を供給しなければいけないので責任重大だが、気に入られればリピーターになってもらえる。今では法人向け事業の売り上げが、バッグ販売より大きくなっている」
--海外での販売は
「バッグを中心とした革製品については、中国、東南アジア、ドバイから引き合いがあるが、今は国内向けの生産で手いっぱいの状態だ。本格的な輸出には対応できない。ただし法人向け記念品では、日本の会社が欧米や中国などの海外支店の記念品として現地で配布し、顧客へのイメージアップに役立っている」
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