【埼玉発 輝く】寿技研 低価格の腹腔鏡手術練習器具で町工場躍進 (1/4ページ)

2015.8.20 05:00

モニターを見ながら手元を動かす腹腔鏡手術トレーニングの様子=埼玉県八潮市の寿技研

モニターを見ながら手元を動かす腹腔鏡手術トレーニングの様子=埼玉県八潮市の寿技研【拡大】

  • 高山成一郎社長
  • ワイヤーコネクト吻合モデルキット(手前)。奥は子宮を模した縫合モデルキット

 開腹せずに小さな穴からカメラと手術器具を体内に入れ、モニターを見ながら患部の切除などを行う腹腔(ふくくう)鏡手術。患者の体への負担が少ないことから急速に普及しているが、この状況に意外な“需要”を見いだした町工場がある。医師らが腹腔鏡手術の技術を上げるためのトレーニング用品を自社開発し、製造、販売している埼玉県八潮市の「寿技研」だ。

 ◆隙間を埋める商品

 きっかけは、高山成一郎社長(47)が3年ほど前、米大手医療機器会社の営業を担当している友人から「医師が安い腹腔鏡手術の練習道具を欲しがっている」という話を聞いたことだった。大手もトレーニング用品は販売しているが、「僕らから見たら2、3万円でできるんじゃないかという物に、50万円、100万円という値段が普通についている」と高山社長。実際に、ホームセンターで安い素材を買って練習器具を自作している医師もいた。「高級品と手作り品との間を埋める商品がない。これはいけるかもしれない」とひらめいた。

 医師からサンプルをもらい、約1週間で商品案を作成。価格は2万円程度に設定し、利益を出すためネットショップの運営も始めた。出足は鈍かったが、モニターとのセットなど商品ラインアップを増やしたところ、口コミなどで「パラパラと」売れ始めた。そこで2013年11月、日本内視鏡外科学会の企業展示に出展。その月の売り上げが、一気に200万円に跳ね上がった。

 「学会では『こういうのを待っていたんだよ』という反応がすごく多かった。『半年前に60万円で買ったのに、これ全部一式で7万円なの?』とか(笑)。大きな手応えがあったので、それでどんどん商品を広げていった」

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