【遊技産業の視点 Weekly View】 (1/2ページ)

2015.8.29 05:00

 □宗教人類学者・植島啓司

 ■運の良しあしは何によって決まるのか

 漫才コンビ「ピース」の又吉直樹が芥川賞を受賞してちょっとした騒ぎになっている。人生はホントにわからないものだ。一番漫才師に適してないと思われた彼がまさか発行部数239万部(28日時点)の本の作家になるとは誰が想像できただろうか。

 そもそも誰もが自分は運がいいとか悪いとか言っているけれど、果たして運とはどのようにして私たちのところにやってくるのか。それは外的要因によってなのか、それとも、私たち自身のなかにそれを左右する何かがひそんでいるのか。ついそんなことを考えてみたくなる。

 そういえば、芥川賞のもとになっている作家・芥川龍之介に「運」という短編小説がある。その日の暮らしにも困っていたある女性が、清水寺の観音さまに願かけに37日間お籠りをする。最後の(満願の)夜に、夢の中で「ここから帰る路で、そなたに言いよる男がある。その男の言うことを聞くがよい」というお告げを聞く。彼女はその夜、お寺からの帰り道、なんと背後から暴漢に襲われ八坂の塔の中へと連れ込まれ、レイプされてしまう。

 夜が明けて、こうして出会ったのも何かの縁だろうから、夫婦にならないかと持ちかけられ、彼女は迷ったあげく、これも観音さまのお告げかと承諾する。ところが、この暴漢は実は強盗だった。塔の奥には金目のものがいっぱい眠っており、彼女はそれを知ってびっくり仰天、あわてて逃げだそうとするのだが、ちょっとしたはずみで見張りの老女を殺してしまう。

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