野村不動産は28日、三井不動産レジデンシャルと共同で開発を行った東京23区内最大級のマンション建て替え事業「桜上水ガーデンズ」(東京都世田谷区)が完成したと発表した。
今回のプロジェクトでは、1965年に完成した桜上水団地を建て替え、404戸から878戸へと大幅に増やした。樹齢50年近い既存樹を多く残すとともに新たに高木を配した緑豊かな計画とし、免震構造の採用などを通じ「レベルの高い住宅とした」(岩田晋・マンション建替推進部長)点が特徴だ。
1住戸当たりの平均分譲単価は7800万円だった。今後のマンション市場は老朽化対策が課題となってくる。こうした中、野村不動産は合意形成が難しくハードルが高い建て替え事業を積極的に展開。完成済みを含め首都圏16地区で参画している。