ソフトバンク、囲い込み戦略再び ネットフリックス独占、かつてのiPhone効果狙う (1/5ページ)

2015.9.9 06:35

ソフトバンクの店頭での加入申し込みをアピールする米ネットフリックスのリード・ヘイスティングス最高経営責任者(右)とタレントの山里亮太さん=2日、東京・銀座

ソフトバンクの店頭での加入申し込みをアピールする米ネットフリックスのリード・ヘイスティングス最高経営責任者(右)とタレントの山里亮太さん=2日、東京・銀座【拡大】

 独占的なサービスで顧客の囲い込みを狙う戦略にソフトバンクが再び打って出た。インターネット経由の有料動画配信で世界最大手のネットフリックスとタッグを組み、配信サービスへの加入申し込みを受け付ける店頭窓口を国内で独占。NTTドコモやKDDIとの差別化につなげ、携帯電話や光回線といった自社サービスへの誘導をもくろむ。米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」をかつて国内で独占販売し、新規契約を右肩上がりで伸ばした成功体験を再現することができるのか。

 店頭で売り込み

 「革新的で、不確実性をいとわないパートナーが必要だ。ソフトバンクは、まさにそうした存在だ」。8月24日、東京都内で開いた会見でネットフリックス日本法人のグレッグ・ピーターズ社長は、提携先のソフトバンクをこう持ち上げた。

 有料放送の利用世帯が全体の9割に上る米国などとは異なり、「テレビの視聴は無料」という意識が根強い日本市場を攻略するには、米国のようにホームページを通じて契約を直接獲得するだけでなく、店頭での営業力が欠かせない。スマホや光回線を申し込みに来た人に動画配信サービスも売り込んでもらえば加入者を早期に伸ばせる-というのが、携帯大手をパートナーに選んだネットフリックスの思惑だ。

ソフトバンクは販売手数料を得るが、目的は当然それではない

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