海外事業拡大に大型M&A視野 三菱UFJ・平野信行社長

2015.9.12 05:00

三菱UFJフィナンシャルグループの発足10年を機にインタビューに答える平野信行(三菱UFJフィナンシャルグループ代表執行役社長)=9月8日午後、東京都千代田区丸の内(撮影・加藤圭祐)

三菱UFJフィナンシャルグループの発足10年を機にインタビューに答える平野信行(三菱UFJフィナンシャルグループ代表執行役社長)=9月8日午後、東京都千代田区丸の内(撮影・加藤圭祐)【拡大】

 三菱UFJフィナンシャル・グループの平野信行社長は11日までにフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、資産運用と資産管理をグループの中核事業と位置付け、2013年に5360億円で買収したタイ大手、アユタヤ銀行の案件を上回る大型M&A(企業の合併・買収)も「排除しない」と述べ、海外事業の拡大に意欲を見せた。

 ヘッジファンドからの預かり資産の時価算出や投資家向けの運用報告書作成などを請け負う資産管理業務では、13~14年に英領バミューダの独立系資産管理会社2社を買収。今年6月には欧州の金融大手、UBSの資産管理事業を買収することも発表し、グループで管理する資産残高は約2600億ドル(30兆円超)に膨らむ。

 平野社長は「資産管理業務では世界トップ10入りした。(ファンドの透明性確保などをめぐる)規制強化で資産管理業務の需要は増している」と語った。

 今後は収益性の高い資産運用業務も拡充する。7月に国内でグループ傘下の資産運用大手2社を合併させたものの、運用資産残高では世界31位にとどまる。既に英国とオーストラリアの大手運用会社2社にそれぞれ300億円から500億円規模の出資をしているが、子会社化はしていない。

 平野社長は「進出すべき地域の一つが(世界の投資マネーが集まる)米国。買収(による子会社化)も排除しない」と述べ、米国を軸とした海外事業の拡大に向け、アユタヤ銀を上回る金額の買収も視野に入れる考えを示した。

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