イオンが7日発表した平成27年8月中間連結決算は売上高が前年同期比18.7%増の4兆748億円、本業のもうけを示す営業利益が66.6%増の722億円、最終利益が5.4%増の21億円と増収増益となった。売上高は上期として過去最高。
分野別では、食品スーパーをはじめ、ドラッグストア事業、クレジットカードなどの金融事業が好調だった。スーパー事業では生鮮食料品や総菜などの品ぞろえを拡充したことなどが奏功した。主力の総合スーパー事業は売上高が2.0%増の1兆3709億円と伸びた一方で、営業損益は87億円の赤字となった。
下期以降の消費動向について、「中国経済の減速などが日本の消費市場に心理的な影響を与えるかもしれないが、大きな変化はない」(若生信弥執行役)とみている。2月通期決算については、売上高から各利益まで従来予想を据え置いた。