【名門失墜 VW排ガス不正】(中)消えぬ創業家の影響力 (1/3ページ)

2015.10.10 07:00

 ■社内の自浄作用機能せず

 「私はあなた(の続投)を提案しない」

 9月23日、独フォルクスワーゲン(VW)株主の代表らで組織する監査役会のフーバー会長代行は、前取締役会長のマルティン・ウィンターコルン氏にこう告げた。米環境保護局が、VWと傘下のアウディにおける排ガス不正問題を発表してから5日。それまで続投の意向を示していたウィンターコルン氏にとって、文字通りの“引導”だった。

 独誌シュピーゲルによると、この日の会談に同席した20%の議決権を持つ株主の独ニーダーザクセン州のワイル州首相や、創業家出身の監査役、ウォルフガング・ポルシェ氏らもウィンターコルン氏の引責辞任に同調したという。

 世界118カ所に工場を構え、約60万人の従業員を抱えるグローバル企業となったVWは、同時に“同族企業”としての顔を持つ。

 VWグループの礎を築いたフェルディナンド・ポルシェ氏の孫にあたるウォルフガング・ポルシェ氏と、前監査役会長のフェルディナンド・ピエヒ氏らポルシェ家とピエヒ家は、株主として約51%の議決権を握り、影響力は強い。一連の不祥事の背景に、こうした特殊な経営体制と絡める見方もある。

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