【名門失墜 VW排ガス不正】(下)独自動車産業の信頼に打撃 (2/3ページ)

2015.10.12 05:00

排ガス検査について説明する米カリフォルニア州大気資源委員会の関係者。検査台の上を走らせる従来の検査では、VWのような不正を見抜くことができない(ブルームバーグ)

排ガス検査について説明する米カリフォルニア州大気資源委員会の関係者。検査台の上を走らせる従来の検査では、VWのような不正を見抜くことができない(ブルームバーグ)【拡大】

 今回の問題では、規制するEUも13年に違法なソフトウエアの存在を把握していたにもかかわらず、対策に乗り出さなかったと報じられている。南ドイツ新聞は「自動車産業はあまりにも長い間、政府の保護に置かれていた」として、政治と自動車産業の関係のあり方に一石を投じる。

 「実に巧妙なコンピューターの操作で、こういうインチキをやった」

 11年6月、石原慎太郎都知事(当時)は定例会見で商用車大手のいすゞ自動車を批判した。

 問題になったのは、いすゞが販売していたディーゼルトラック。10年の新排ガス規制に試験で適合しているとされたが、実際の走行で窒素酸化物(NOx)を基準の3倍以上排出することが都の調査で分かった。

 VWのように試験の時だけ浄化装置を働かせていたわけではないが、装置保護を目的に、急加速時などに浄化機能が作動しなくなるプログラムが入っていた。

 石原氏は「環境問題が重視されている時代に肝心の国の責任がほとんど果たされていない」と指摘。問題を受け、国は13年に排ガス浄化装置を路上走行で作動させなくするソフトウエアの使用を禁止した。

 ただ、禁止はトラックなど大型車が対象で、乗用車は18年に実施する方向だった。このため仮に今、VWのような事例が国内で起きても米国や欧州と違って罰されない。

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