【名門失墜 VW排ガス不正】(下)独自動車産業の信頼に打撃 (3/3ページ)

2015.10.12 05:00

排ガス検査について説明する米カリフォルニア州大気資源委員会の関係者。検査台の上を走らせる従来の検査では、VWのような不正を見抜くことができない(ブルームバーグ)

排ガス検査について説明する米カリフォルニア州大気資源委員会の関係者。検査台の上を走らせる従来の検査では、VWのような不正を見抜くことができない(ブルームバーグ)【拡大】

 ◆遅れた日本

 ナカニシ自動車産業リサーチの中西孝樹代表は「(VWの問題で)日本の行政の遅れが見えた。乗用車についても早く禁止すべきだ」と指摘する。

 従来の検査台の上を走らせる試験はVWのような不正を見抜くことができず、欧州では車載型の測定装置を使って実際の走行での排ガスを検査する規制を17年に導入する方針だ。ディーゼル車の排ガス規制を強化する動きもみられる。

 メーカー幹部は「カンニングが見つかったからといって合格点をあげるのはおかしい」と話す。開発や生産コストが増加すれば車両価格は上昇し、消費者や経済活動にのしかかる。客観的な基準の設定や検査方法は不可欠だ。

 ただ、米国で制定された大気汚染防止法(通称マスキー法)がホンダの低公害エンジンの開発につながったように、厳しい環境規制はメーカーの技術革新も促してきた。今回のVWの排ガス不正問題は企業と規制当局に改めて覚悟を求めている。(この企画は、ワシントン=小雲規生、ベルリン=宮下日出男、田村龍彦が担当しました)

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