JR東日本と子会社の日本レストランエンタプライズ(NRE)は20日、パリ・リヨン駅に期間限定の駅弁売店を出店すると発表した。フランス国鉄の駅で日本の駅弁が販売されるのは初めて。同駅の地上ホールで12月1日~来年1月末の2カ月間営業する。
販売する駅弁は5種で、助六寿司(8ユーロ)や幕の内弁当(15ユーロ)、ご当地食材のシャロレー牛をすき焼き風に味付けした「パリ・リヨン弁当」(15ユーロ)など。フランスの日本食専門業者から食材を調達し、現地のレストランで調理する。
また、売店に隣接するイベントブースでパネル展示を行い、130年以上の歴史を持つ日本の駅弁文化を紹介する。
NREは昨年来、シンガポールや台湾でのイベント販売などを通じて海外展開を模索している。今回の出店について「和食人気の高いフランスに駅弁文化を伝え、訪日客の誘致にも貢献したい」(広報)としている。