【講師のホンネ】ラグビー日本代表に学ぶ教育法 つだつよし (1/2ページ)

2015.11.4 05:00

 私が運営する子供たちの心と学習の塾「こころ応援塾(フリースクール)」には、不登校やいじめなど、さまざまな問題を抱えた子供たちがやってきます。現代の子供たちは、根性論一本で向き合えるほど単純ではなく、日々、現代の子供を伸ばす最善の教育方法とは何か? に思い悩んでいます。

 そんな僕に、先日大きな「教育」のヒントを与えてくれたものがありました。それは世界を驚かせたラグビーワールドカップ日本代表です。僕は学生時代、大分舞鶴高校ラグビー部に所属し、全国大会を経験した元ラガーメンということもあり、日夜熱い声援を送っていました。

 そんな中、監督エディーのあるインタビューの中に、日本代表がこれほどまでに成長した理由と、全ての教育の基礎となる「ある言葉」を見つけました。それは、日本の教育の悪い所は『ミスをさせない教育』にあるということでした。確かに日本では、先にやり方を教えて「さぁやってみろ…」そして、ミスをすると「なぜできない? 教えただろ!」となるのが主流です。しかし、エディーの教え方は真逆でした。

 ポイントは3つ。1つ目は「人はミスから成長する」です。彼は練習で小さなアメフトのボールを使ったり、ボールをせっけん水に浸し滑りやすくするなど、ミスをしやすい独自の練習方法を取り入れ、選手にどんどんミスをさせていきました。彼は「ミスをさせない練習は、萎縮を与えると共に自ら考える力をも奪う」と話しています。自分の活動を振り返えると、何の経験も技術もなかった初期の頃は、子供の考えを尊重し、活動内容を子供と一緒に考え、失敗し、また一緒に考えてと、常に試行錯誤しながら学校復帰という目標を目指していました。しかし、いつの頃からか、過去の経験を元に先に活動を考え、それを子供たちに与えていることが多くなっていると気づきハッとさせられました。

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