マツダ社員が抱き続ける危機感 「スカイアクティブ」完成の秘密 (2/7ページ)

2015.11.8 17:12

小飼雅道・マツダ社長

小飼雅道・マツダ社長【拡大】

 --2008年のリーマンショックでマツダが苦しんだときと比較すると、今の業績は雲泥の差があると思います。

 当時は為替に対する経営という観点からは生きていけないような生産体制のままで、もの造りを続けていました。つまり海外生産の割合が少なかったため、円高の直撃をまともに受けて、赤字に転落してしまいました。「儲かるビジネス」の本質に気がついたのはこのリーマンショックの後のことです。

 --儲かるビジネスという視点でいうと、フォードから経営者を迎え入れていた90年代後半から、そうした意識転換がなされていたのではありませんか?

 あのときマツダは、バブル経済がはじけて、存亡の危機に陥りました。5チャンネルという施策を掲げて、実力以上の販売拡大を図ったのが原因です。そのため販売促進費に頼ったセールスになってしまい、2001年3月期には1500億円という過去最大の赤字を出しました。そこで、肥大化したラインアップを整理統合し、高級車や軽自動車の開発生産をやめ、クルマ造りの原点であるオーソドックスな車種に集中し着実につくろうという方針を明確にしました。

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