自動車メーカーなどの労働組合でつくる自動車総連や電機メーカーなどの労組でつくる電機連合は、27日の連合の決定を踏まえ、平成28年春闘で、基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分について「月3千円以上」を要求する方針だ。
いずれも来年1月の中央委員会で正式決定する。ベア要求は3年連続。景気の先行きリスクや大手と中小の業績格差などを踏まえ、27年春闘で要求した月6千円以上の半分にとどめる。
自動車総連や電機連合の上部団体である金属労協は月3千円以上のベア要求を検討している。要求水準を抑えることで確実なベアにつなげ、大手から中小まで幅広い賃上げを実現したい考えだ。
一方、シャープ労組は、経営状況の厳しさから、春闘の電機連合の統一要求から離脱する公算が大きい。