「御用報告書だ」東芝の第三者委、評価低く 格付け委が結果発表 (1/2ページ)

2015.11.27 00:00

 弁護士らでつくる「第三者委員会報告書格付け委員会」(久保利英明委員長)は26日、東芝の利益水増し問題を調査した第三者委(委員長・上田広一元東京高検検事長)が7月に提出した調査報告書の格付け結果を公表した。委員8人中3人が不合格に相当するFをつけ、低い評価だった。格付け委は会見で「東芝のための“御用”報告書だ」「独立性に問題があり、かえって企業価値を棄(き)損(そん)した」と厳しく指摘した。

 F以外の評価はCが4人とDが1人。総合評価は出していないが、Fをつけた委員の数は過去7回の格付けで、朝日新聞の慰安婦報道を検証する第三者委報告書(5人)に次いで多い。

 久保利委員長は、報告書が東芝の決めた範囲だけを調査対象にした点を問題視し、「当初から歴代3社長を辞めさせて幕を引こうというあらすじがあった。東芝のためだけに作成され、第三者委と言い難い」と指摘。東芝が日本弁護士連合会の指針に準拠して設置したとする第三者委の正当性に疑問を示した。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。